蝸牛記


日々の暮らし 読書メモ 観劇(レ・ミゼラブルなどミュージカル中心)メモ(筧利夫さん・今拓哉さん中心) 旅行メモ・最近は宝塚にも手を広げてしまいました。
by moriko1012
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雨の夏、三十人のジュリエットが還ってきた 5/10

突発的に譲っていただき観劇してきました。昨年パイパーを観たときに気にはなっていたのですが。
清水×蜷川という組み合わせ、私自身実は生で見るのははじめて。蜷川さんはシェークスピア、というのが私のデフォルトですから。もちろん、ずいぶん昔に清水さんと組んでらしたのは知識としては知っています。
清水さんといえば、今上演中の楽屋、すごく観にいきたいんですが、あの女優さんたちでシアタートラム、無理かなぁ。
さて、話がそれまして。




この話は福井県という私にとっても近しいところに実在した、「だるまや少女歌劇」という劇団の実話をもとに創作されたものです。戦前宝塚をはじめとして、本当にたくさんの少女歌劇が結成され、泡沫のように消えていったのは、有名な話だそうです。そう思うと宝塚ってすごいなぁ。
まず、セットがすばらしい!デパートのセットで、中央に大階段(電飾で光る!)があって、周りにショーケースが配置されていて、それが最後は素晴らしい舞台効果となって・・・。すごい計算です。私も大型スーパーでバイトしていたことがあるのですが、閉店後のお店って、どこか墓場っぽいんですよねぇ。それがロミオとジュリエットの最後のシーンとぴったりはまるし、斜陽感がただよっていて雰囲気ありましたね。照明もよかったです。
キャストは、もう三田さんと鳳さん、のお二人につきます。彼女たちの(特に鳳さんの)これまでの舞台歴や人生を垣間見ているようで、再会後の掛け合いは、すさまじいまでの気迫に満ちていました。鳳さんの「ごきげんよう」にしびれました。退団されて30年以上たっているのに、あの男役としての格好よさといったら、なんともいえない色気です。存在感がありまくりです。「生きているのに死んだふり」。人は何かに「ふた」をして生きていることがあります。それを自覚しているか、いないかは別として、この劇の登場人物のほとんどが、その狂気のなかで生きている。そして、それが昇華したときまた新たな狂気が生まれる…。清水邦夫という戯作家が消えていった少女歌劇を使って表現したかったものは何だったのか…。失われていく若さと、確かに進んでいく時間と、迫りくる老い、それを時を自分で止めてしまった三田さん演じるフーコが、老いた(光を失った)俊を認識した時に、自分の「生」にけじめをつけた、というのが、私なりの感じたものでした。ロミオとジュリエットが効果的に挿入されていたとも思います。ロミオたちの魂とは、戦場に消えた魂のことなのでしょうか?

それにしても、平均年齢53歳のジュリエットたちはすごかった。ギリシャ劇でよくみる「コロス」的な役割なのでしょうか、迫力がありましたね。小峰リリーさんの衣装も素敵でした。
男優陣は横田さんが目を引きました。ウエンツくんは…、及第点というところでしょうか。といっても出番も1幕の最初と2幕の最初、とラストのみ。落とし所も難しいかな、という役ではありました。2幕の最初の女装シーンでファンからの拍手があったのには多少違和感。(客席には彼のファンと思しき方が結構いらっしゃいました。かくいう譲って下ったかたも彼のファンのかた)出番も少ないし、ファン的にはどうだったのか、少し気になるところではあります。女装は、う~ん微妙でしたね。まぁ設定的に美しくある必要はないとはおもいますけど、もっと線の細い人が良かったかもしれませんね。
毬谷さんがめっちゃ歌ってました。もと娘役とはとても思えない。反対に男役が抜けきらないのね、というのが真琴さん。早口になると台詞が消えてしまうのが残念。でもこの理恵という役も消化不良ですねぇ。いっそ、こちらを中川さん、夏子を真琴さんがやったほうが説得力があった気もするけど・・・。(中川さんのダンスは微妙でしたもの)

ラストの二人のシーン(ロミオとジュリエットの墓地のところ)ではかなり泣いてしまいました。なぜかはわからないですけど。
もっと泣けたのはラストに、忌野清志郎のデイドリームビリーバー(Day Dream Believer)が流れたときでした。歌詞が「失った彼女」を歌うものなのですごく内容ともリンクするし、選曲には納得ですが、あざといとも言われそうな演出ですが、そんなことができるのもニナガワさんならではかもしれません。

やっぱり楽屋、みたいなぁ。
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by moriko1012 | 2009-05-11 00:15 | 観劇レポ
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