蝸牛記


日々の暮らし 読書メモ 観劇(レ・ミゼラブルなどミュージカル中心)メモ(筧利夫さん・今拓哉さん中心) 旅行メモ・最近は宝塚にも手を広げてしまいました。
by moriko1012
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駆け込みレポ マリー・アントワネット 11/25マチネ26ソワレ

先日無事東京公演千秋楽を迎えたマリー・アントワネトですが、個人的には4・5月に重点を置いていたので今回は一回観ればいいと思っていたのです。しかし11/26ソワレをタイミングよく譲っていただけたので、新妻さん笹本さんどちらも拝見することが出来ました。

んで感想なんですが。最初にお断りしておきたいのは、これはあくまで11月末の時点のものであり、また言うまでもないことですが個人的な感想のひとつに過ぎません。





セットは面白かった。多分全部で三層?になってたかな。二階のところから裁判の様子を眺める群集(ジャコバン派も含む)の様子なんかは、なんかデ・ジャ・ヴと思ってたんだけど。蜷川さんのセットを思い出しました。あんなのなかったかな~。ロミジュリかな?
タイタスかな?民衆の通路使った行進シーンはタイタス思い出しましたね。
所々がギロチンモチーフなのは意味深でいいかもしれないし、赤い照明もなかなか効果的だった。二重盆とかセットに腰掛けるボーマルシェとか、なんだかエビータを髣髴させるところもあったかと思う。
ただ、シンプルにするなら徹底して欲しかったな。例えば、あの電飾キャンドルは?トリアノン?のベンチのちっぽけなこと!(駅のベンチかと思った。あれならないほうがましだよ)ルイ・ジョセフのバルコニーのちゃっちいこと!所々のリアリティさというか、なんというかそういうのが、微妙だった。
衣装は、ちょっと色が薄すぎる気もするけど、これはこれで斜陽貴族を表してるのかもしれないと納得してみたり。

キャストというかキャラクターについて。遠藤周作さんの原作は一読していたのですが、まったくといっていいほど違います。もはや原案ということばすら微妙なくらい変わってます。上下もある長いお話ですので、ミュージカルにする場合かなり大胆にカットする必要はあったのでしょうが、あまりにも大胆すぎます。かなり厳しいことを言いますが、キャラクターの名前と設定の一部だけ借りましたって感じです。また、感情移入の難しいキャラクターばかりが揃っていて、終わりも分かってはいるんだけど、あまりにも救いのないカタルシスを得られないものだったと思います。
多分、感情移入するとしたらマルグリットあたりなのでしょうが、彼女の感情の変化が唐突過ぎ、細切れなのでついていけなかった。「ゆれる」という表現が適切かどうか分かりませんが、出てくるたびに彼女のスタンスが微妙に変化しているので、「あれ?」と思っているうちに終わった感じ。二回目に観た時になんとなく、アントワネットへの憎しみ→革命にもえる→愛を知る(フェルセンとアントワネットの関係から?)→裁判での証言→アントワネットの手をとる→自由?う~ん、やっぱり変な感じかも。
あと、マリー・アントワネットというタイトルはどうかと思います。そのくらいマルグリットに焦点があたっているので、可哀想になるくらいアントワネットは適当な描かれ方をされていたし、M.A.が良かったと思うんだけど。
えっと、そのアントワネットですが、一幕の描かれ方がひどいです。歴史的な考察からも、原作から考えても彼女は軽率で愚かであったかもしれないけど、決して下品だったり冷淡ではなかったはず。なんだか一幕の彼女は「なんでこんな女にフェルセンは惚れたんだろう?」と思ってしまうくらい魅力を感じませんでした。二幕の後半あたりからは母や王妃としての矜持みたいな気高さが現れているところもありましたが。
フェルセンは、なんだかいいように使われているキャラです。一幕の民衆への態度「パンがなければ~」発言の夫人に「恥を知りなさい」と言ってみたり、マルグリットに「君は素晴らしい人だ」と言ってみたり(これ26日ソワレに言わなかった気がする)、民衆より(まぁ真に民衆を理解しようとは思ってはいないんでしょうが、まぁ良心のある貴族って感じなのかな)の描かれ方をしているのに、二幕以降のあまりにもの豹変振りにびっくりです。これはひたすらアントワネットのためってことでしょうが、あまりたいした人物としては使われてない感じ。あと、フェルセンは本当にアントワネットの手紙をラブレターって思ってたのかなぁ。
カリオストロは、一番変わってたな~。ミュージカルだけだとカリオストロの存在意義が今ひとつ見えてこない。たぶん、ボーマルシェと狂言回し役を分けてしまってるから。オルレアンは原作にはいないキャラだけど、オルレアン自身も操られているように見せるにはカリオストロだけにしてしまうか、せめてカリオストロとボーマルシェ(お使いみたいなかんじで)くらいで良かったのでは?3人は多すぎ。
ルイは、特にないかな。もう少し見せ場あるといいと思うけど。
一番何とかして!って思ったのはアニエス。原作での彼女の葛藤や迷い、最期などがこの作品において要ともなるべき存在であったと思っていたのですが、そういったところがスッパリ切られていたので、悲しかったです。マルグリットの暴走をとめるストッパーみたいな扱いだし。いろいろ矛盾してたし。「人間は尊重しあわなければ」(正しい台詞がちょっとあいまいですが)「これは人間の犯罪です」の二つはずしんときたけど。
あと、ランバル公夫人ってあんな人じゃなかったはず。ポリニャック夫人とミックスしたのかな。

俳優の皆さん、基本的に歌が心配な方はいらっしゃらず(高嶋さんのあれは歌といってよいのかしら)安心して拝見できました。山口さんの黄色い旗振りのシーンとか、二幕の登場シーンとか「これは笑うべきところなのだろうか?」と理解に苦しめられたりしました。高嶋さんの女装もしかり。あと、また客席いじりか~と。山口さんの歌はメロディが取りにくそうで、歌いにくそうなものが多くて、もっと歌い上げ系のを歌わせてあげればいいのに~と思いました。マルグリットは笹本さんのほうがなんとなく良かったかな。二回目(笹本さん)の『流れ星のかなた』でなぜか泣けました。この理由は凱旋公演に判明するでしょうか。禅ちゃんルイはもうお人形さんかと!『もし鍛冶屋なら』は絶品でしたね。涼風さんは素敵でしたが、一幕のあたりはちょっと下品な声になっちゃってたのは残念。ラストの表情は迫ってましたね。フェルセン、井上さん久しぶりに拝見しましたが、声が低く大人っぽく?なりましたね。「君は絶望を知らないのか」と慟哭シーンは今までの彼にない雰囲気で良かった。『なぜあなたは王妃なのか』これを今さんがどう料理してくれるのか楽しみでもあります。

あと、いろいろありますが最後に。ラストシーン一度暗転でもして欲しい。アントワネットがずーっとギロチンにかかったままというのは大変微妙です。フェルセンに手をとられて起き上がるのも、なんだかな~という感じ。やっぱりカテコくらいは素敵なドレスに着替えて出てきて頂きたかったです。なんだか涼風さんがお気の毒にも思いました。あと、カテコ順で山口さんがラストなのは何故?

なんだかもやもやしたものが残るのですが、とりあえず凱旋公演。どのように相成りますことやら。綜馬さんと今さん頑張ってください。

(ポソッ)演出手直ししないのかな~。
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by moriko1012 | 2006-12-26 21:52 | 観劇レポ
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